総量規制対象外の借入とは?

お金を借りる前にチェック!総量規制対象外の借入とは?

総量規制は、2006年に成立した貸金業法という法律に定められた規定で、個人貸し付けにおいて、その個人の年収の3分の1以上の金額を貸し付けてはいけない、というものです。その法律が出来る前は、それ以上にお金を借りる人が返済が出来なくなり、問題になりました。それを阻止するための法律です。しかし、この総量規制に対して正しい知識を持たないと、逆に借りれるお金を借りないということが起こります。それは、総量規制には、その対象外になるケースが多くあるからです。ここでは、その総量規制対象外、つまり、総量規制に関係なく借り入れができるケースについてご説明いたします。

1.不動産ローン
不動産を購入する際は、当然年収以上の金額になる方がほとんどです。この場合、多くの方が銀行や信用金庫の住宅ローンを使う化と思いますが、この銀行・信用金庫自体、そもそも総量規制の対象外なのです。

2.自動車のローン
これも、不動産と同じく、一般的には銀行や信用金庫のローンになりますので、対象外です。

3.高額医療費のローン
高額な医療費に関しても、対象外になります。病気など、身体のことに関しては、仕方が無いことですから、まずは相談してみてください。

4.おまとめ・借り換えの目的での使用
複数の消費者金融に借り入れをしている場合に、まとめて1社にしたい場合、低金利の消費者金融に移行することが出来ます。

5.銀行のカードローン
前述したように、銀行や信用金庫からの借り入れは総量規制の対象外ですから、銀行のカードローンも対象外になります。

他にも総量規制の対象外は、配偶者と併せて3分の1以上の貸し付け(ですから、専業主婦は夫の収入での換算)・個人事業者への貸し付けなど、対象外は多岐に渡りますので、「これはどうなのかな?」というものがあれば最初からあきらめずに相談してみるとよいでしょう。

一見、面倒なようにみえるこの法律ですが、その役割はきちんと果たしているように思います。それは、前に述べたように、借りすぎの防止。言い換えれば、返済出来る分だけ借りましょうという注意喚起の意味合いがあります。法律の隙を探すのもいいですが、本当に必要な借り入れかどうかは、常にチェックするようにしましょう。